事例 SETOUCHI CYCLING TOBISHIMA
クライアントの「未来へのとびしマーレ構想協議会」の高島さんは「とびしま海道」でレンタサイクル事業を行われています。日本人向けにやっていたサービスを新たにオーストラリア人に向けて展開する上で、「とびしま海道」をアピールする英語サイトを作ることになり、私にご相談いただいたのが始まりです。仕事の流れとしては、プロジェクト全体を統括する代理店のFRASCOさんがいて、その下に私はウェブ専門の人という立ち位置で入り、高島さんとウェブ制作を行ったという形です。
高島さんからの要望は「とびしま海道」のサイクルツーリズムをオーストラリア人、特にフットワークの軽い若い女性をターゲットに発信したいというものでした。しかし、その他は真っ白な状態だったので、私の方で海外のサイクリルツーリズムや、オーストラリア人が日本で訪れるエリアなどについてリサーチしました。リサーチから多くのオーストラリア人がスキーをするために北海道のニセコや長野の白馬に来ていることが分かったので、スキーのインバウンドモデルを参考にし、それを自転車に置き換える形でサイトの情報設計に取り組みました。
若いオーストラリア人女性をターゲットしているため、サイトでは楽しい雰囲気を出そうと注力しました。制作チームのデザイナーと一緒に相談しながら、サイトのカラーでやロゴ、使用する写真や見出しの文字のアニメーションは、楽しい雰囲気を意図しています。
今回は英語サイトということもあり、サイト上に掲載するテキストは、一旦日本語で作成してそれを翻訳のプロの方にお願いして英語にするといった流れで進めました。その際、日本語を英語にすると絶対的に文字数が増えるので、見出しのテキストの調整など、言語を変えることによって生じる作業には苦労しました。このサイトの制作には約3か月を要しました。
サイトには推奨コースをとして、一泊二日の滞在コースと、日帰り一日コースを掲載しています。コースで体験できるアクティビィティーや、ご飯屋さんなどを紹介しているのがスポット紹介で、「とびしま海道」の魅力を伝えるために機能としてサイトに盛り込んでいます。最初は僕の方で最低限のスポットは入れてあるのですが、今後は高島さんの方でスポットを増やせる仕組みにしています。
僕らが作るサイトは、情報発信を続けることを前提として作ってあります。情報発信というのは、また世の中に上がっていないものとか、フォーカスされていないものをウェブ上にあげるという行為。今まで情報が上がっていないとか競合が少ないとかを意識して、どんどんコンテンツにしていくことをやっていかないといけない。サイトは作って終わりではなく、発信し続けることで活きてくるので、今後の情報発信の継続は非常に重要です。そのために、クライアントさんには発信するためのマニュアルやレクチャーを行なっています。困った時はいつでも相談できるなど、継続して発信できるように今後もサポートしていきます。
ウェブサイトにおいて「作る・発信する・届ける」の3つのプロセスが重要で、今回はそれらにきちんと予算を割いているので理想的な形になっています。サイトを「作る」だけでは十分でなくて、できた後は情報を「発信する」。ここでは、情報を発信するために記事を書いたりして、サイトを更新していかないといけない。そして最後の「届ける」プロセスでは、サイトのコンテンツをベースにオーストラリアのターゲット層に向けて広報活動を行っていく予定です。
ウェブサイトはマーケティングツールだと僕は思っているので、お客様と話す時もマーケティング的視点でしか考えていません。今回の僕の役割は外部のマーケティングパートナーとしてウェブ戦略を一緒に考えたというところです。マーケティングのゴールは必ずあるので、そのゴールをどう考えるか。どの案件もだいたいそうですね。予算内でマーケティングのゴールをどうはたすか、そのためにウェブサイトをどう使うかを考える。それに合ったデザイナーやエンジニアをアサインして予算内で作りきる、という仕事をやっています。
僕はローカルなビジネスを支えていきたいと思っています。地域の事業者さんに寄り添って仕事をして、彼らをそこのヒーローに仕立てられるような形にしていきたい。その上で、今一緒に動いている人達がいるんですけど、その人達といろんな案件をこなして、事業者さんが脚光を浴びることにより、その上で、それは誇らしいことであり素晴らしい実績になるので、その両立をはたせるような立ち回りをできるディレクターになりたいです。先々では、僕が住む場所で一緒に動いている人が、みんな素敵なビジネスをしていてそのエリアが盛り上がれば良いなと思っています。
東京の台東区にあるWeb制作会社LIGの広島支店です。
広島市内でコワーキングスペース「いいオフィス広島」を運営しながら、Webサイト制作やマーケティングのお手伝いをしております。
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