「ともに、つくる」を大切に、企業の前進をお手伝い
ひろしまのデザイナーと企業をつなぐ相談窓口

082-242-4170
文化とまちづくりを軸に
経営に寄り添った
デザインワーク
事例 長坂養蜂場 広報アイテム
株式会社長坂養蜂場
はちみつ製造・販売
ART management snö
グラフィックデザイン

INTERVIEW

広島-静岡二拠点生活の中での出会い

長坂社長と出会ったのは、2013年に結婚して静岡の三ヶ日町(みっかびちょう)に生活の拠点を移して間もない頃でした。長坂養蜂場は、養蜂業をメインにはちみつ関連の自社商品を販売されていて、三ヶ日ではとても目立つ存在の企業さんなので私も普通の一お客として利用していました。出会いは共通の知人からの紹介ですが、社長は三ヶ日のまちづくりに力をいれているチームに所属されていて、私の活動も広島でのまちづくりが中心なので、お互いのまちづくりトークで盛り上がったのを覚えています。
その後、イラストを見てもらったりして、会社のグッズ製作を依頼していただいたのが始まりでした。地元や東京のデザイン会社さんともお取引がある中で、私に声をかけてもらったのも不思議なのですが、社長の中には三ヶ日の人と何かしたいという思いがあったのかもしれません。

作るものに、意味を持たせる

最初に携わったのはオリジナルのマスキングテープ(以下、マステ)の製作でした。当時、マステが流行り始めた頃で、長坂社長はいち早くグッズとして取り入れようと、自社オリジナルキャラクター「ぶんぶん」を使ったかわいいマステを作ろうとしていました。どうせなら1種類ではなく何種類か展開して、マステファンの方をターゲットにした、コレクター向けの商品を作るのはどうかとご提案して作ったのが、昔からあるハチの童謡をマステで子供たちに伝えられるデザインや、ミツバチの一生を描いたデザイン、結果的に一番人気だったのが、ミツバチと共に三ヶ日の風景をグルっと描いたデザインのマステでした。これが功を奏して、マステをきっかけに長坂養蜂場のことを知ってハチミツを買ってくれたり、海外からも注文が来たりと、新しいお客様を獲得することにつながりました。

会社の事業と町への思いをリンクさせるのが仕事

マステの後も、ぶんぶんを使ったLINEスタンプや動画を作ったりと、色々任せていただくようになりました。私には普通のデザイン会社では出来なさそうな変わった案件が来るみたいで(笑)、絵本を作りたいというご依頼も。普通なら作家は誰にするか・・・から始まるところですが、結局文章も絵も、すべて私でやっています。内容決めはスタッフさんと調整しながらですが、せっかくなら三ヶ日の町のことや町の雰囲気も一緒に伝わるようにと作っています。完成した絵本は、市内の幼稚園や小学校に無料配布されていて、町に社会貢献したいという社長の心意気を感じますね。
ある時は、新商品のハチミツソフトクリームを売るにはどうしたらいいかという相談をうけて、会社の敷地内に小屋を設計したり、内装、ソフトクリームカップのデザインをさせてもらったことも。私は元々舞台美術をやっていたので、お客様を楽しませる仕掛けや、インスタ映えなども考慮して作らせてもらいました。インスタは今までの20倍以上のペースでアップされ、多くの人に拡散された結果、多い日には1日に3,000人を超えるお客様がご来店。はちみつソフトクリームも1日2000本を超える日も出る大ヒット商品となりました。

町の発展と共にある、企業のあるべき姿とは

社長が思いついたものも含めて、色々任せてくださっていますが、三ヶ日にとって長坂養蜂場がどういう存在であるべきかという芯になる部分を共有してくださっているから、作るものにブレがないのだと思います。ここ何年間で、出会った頃とは規模が違う大きな会社に成長されているのは、ここぞという時に、いち早く新しいことを取り入れられている社長が商売に長けているのもありますが、企業利益だけを追求することなく、町のこと、スタッフのこと、事業の柱になるミツバチや自然環境のことまでもリスペクトされている姿勢に、周囲がファンになって応援したくなるという要素が大きいと感じますね。
久米さんだったら何かやってくれるよね、と私に求められている役割を楽しくこなせているのは、町を良くしたいという社長の思いに共感しているからこそ。今後も町や人を良い意味で巻き込みながら、町や企業を好きになるきっかけを生み出していきたいです。

文化でとまちづくりで企業の文化も作る、アートマネージャーという関わり

大学の頃学んだ先生から、まちづくりと文化は人にとってすごく大切なものだということを教わりました。何かあった時、支えになるのは文化なんですよね。それを一生のテーマにしたいなと思って、卒業後は文化でまちづくりをしている特殊な劇場に就職しました。そこで学んだアートマネージャーとしてのノウハウを持って広島で活動して、今は静岡でも声がかかるようになりました。長坂さんのように地域活性化を意識されている企業さんや、自治体、団体のお客様が多いです。
例えば、呉だと廃墟になった建物の窓枠にデザインをいれたり、商店街の街灯デザインを変えたりというような、町を活性化するプロジェクトをどう運営するかというような仕事も多いですね。そこからWebやグラフィックなどのデザインもしますが、実感としてはデザインだけではなく、トータルでプロデュースしていくという意識を持っています。1頼まれて終わるのではなく、それを10にする提案をして盛り上げていきたいです。

つないで、つくる、新しいこと

私は誰かと一緒に何かをするのが好きなんです。まちづくりは絶対に一人ではできなくて、人や社会とのつながりはマスト。今、呉市立美術館に併設しているカフェを経営してるのですが、今やここは呉の人にとっても忘れ去られているような場所になっています。でも歴史的に見ても大切な場所なので、ここを知ってもらうために、グッズを作ったりイベントを企画したりしています。行政もうまく巻き込みながら、この場所を使ってまちづくりに貢献できたらと思っています。そうやって、人や背景、歴史や文化をつなぐことで、新しい何かがうまれたら嬉しいですね。個人的には最近、農業に意識を向けているので、農家さんや企業さんと食のコラボレーションなどもやってみたいです。

長坂 善人
株式会社長坂養蜂場 代表取締役社長 
ART management snö

農業とカフェ経営をしながらアートマネジメント業務をしています。クライアントさんの歴史や地域の文化とも繋いで、一緒にデザインを楽しむことをモットーにしています。

広島県呉市
WEB
http://art-sno.com
従業員数
1名
創業
2011年
久米 ゆき
アートマネージャー

ART management snöのその他のお仕事

cafe the bricks
カフェマネージャー/メニュー開発/農産物生産
呉ご当地キャラ祭
グラフィックデザイン
株式会社プローバベジモ
ロゴデザイン/グラフィックデザイン