「ともに、つくる」を大切に、企業の前進をお手伝い
ひろしまのデザイナーと企業をつなぐ相談窓口

斜陽産業を
活性化させた
リブランディング
事例 トビキリ
株式会社中元本店
食品加工
オキデザイン
グラフィックデザイン

INTERVIEW

売上低迷から脱却した、ラムネ新商品のパッケージ

中元本店さんとは前職のデザイン会社からのお付き合いになります。大正14年頃からラムネを作っていらっしゃる老舗なのですが、ここ最近は、ラムネという商品自体が下火であまり売れていなかったようです。そんな時に、新しく藻塩を使ったラムネを商品化されるということで、パッケージデザインのご依頼をいただきました。新しいパッケージにしてから、嬉しいことに売上が伸びたので、そこから他のラムネ商品のパッケージもさせていただくうちに、ギフト用の箱や紙袋など、トータルで任せていただくようになりました。ラムネ自体はトビキリ本舗というブランド名で展開されていて、トビキリ本舗全体のブランディングに携わらせていただいている感じです。

温かみのある手書き風のイラストと、地域性を感じられるデザイン

ラムネはし好品なので、楽しく飲めたらいいねということで、デザインのキーワードは「明るく楽しく」。またラムネというと少年時代に飲んでいたような、昭和を連想させる飲料というイメージなので、懐かしさも感じられる温かみのある手書き風のイラストで、商品の持っているイメージを伝えています。
中元本店さんが呉という地域に根付いて商品を作られているので、地域色が感じられるデザインで、地域からアピールしていけたらと思い、呉の風景や町並みを描いて商品に反映しています。今でこそ、各地方のラムネ商品は地域の特色を表現した商品が多いですが、これをデザインした当時はそういうデザインはあまりなくて、多分中元本店のラムネ商品がその走りだったのかなと思います。

ブランドの世界観を作って販路を拡大

パッケージを新しくしたことで、以前は飲食店への卸がほとんどだったのが、スーパーや百貨店などにもお土産物として置いてもらえるようになり、販路が広がりました。呉に大和ミュージアムができた時に、新しいお土産を作りたいということで、大和を主張する「大和ラムネ」という商品を出したところ、人気商品になっています。実際、昔の戦艦大和の中でもラムネが飲まれていたそうです。ラムネ商品は色々ありますが、トビキリ本舗のブランドの世界観を作ることで、他社商品との差別化をしています。

そして始めた、新たなチャレンジ

中元本店さんの主力商品として、ラムネの他に漬物の商品があります。ラムネは夏に売れる商品なので、冬に売れる商品として漬物も作っておられて、今は漬物が人気。パッケージを新しくした事でラムネの売上が伸びたので、漬物のパッケージもご依頼いただきました。
漬物がスーパーなどの店頭に並んだ時に、デザインにトビキリの特色を出さないと、他の商品の中に埋もれてしまいます。実際にスーパにリサーチに行って気づいたのが、漬物には黒いパッケージがないという事。他にはない黒は、並べた時に一番目立つ商品ですし、高級感が出ます。ただ、食品を黒いパッケージにするというのが、やはり最初は社長も葛藤があったようです。実は、黒いパッケージを提案する際に、他社商品のような明るい色のものや、普通の感じのパッケージなど、数案デザインを作ったんです。でも特徴を出さないと生き残れないですし、主力商品の顔になるようなデザインにしましょうという説得をして、社長が決断してくださって。このパッケージに変えた事で漬物の方も順調に伸びています。

人間関係が一番大切。デザインはそのあと

僕はデザインの前に人間関係が大切だと思っています。その人に対して、どれだけ一生懸命になれるか。お客様の話を聞いて、お客様の思いを形にするために、どういう課題があるのかをヒアリングするには、良い人間関係が必要だと思っています。
デザインをどうしていくかや確認などの中元本店さんとのやり取りは直接中元社長と行っています。中元社長はフットワークも軽く、とても気さくな方なので、良い関係が築けています。現在の主力商品である漬物の次の展開として、道の駅やサービスエリアなどにもおけるような新しい商品を開発中なので、一緒に現地をリサーチに出かけたりもするんですよ。

次の100年を作っていける商品を作ってあげたい

今請け負っている仕事は中元本店さんのような、老舗の食品会社さんが多いです。昔は人気だった商品が最近は売上自体が落ちてきているところから、相談を受ける事も増えています。僕自身、そういう会社さんを盛り上げていく事ができたらと思っています。
僕が入ることで、商品をリニューアルしたり、新しい商品が生まれたりする事で、業績を上げられるような仕事がしたいですね。会社が続いて、会社がよくなって、従業員さんみんなが幸せになるような、ちょっと大げさかもしれませんが、会社にとって次の100年を作っていけるような商品を作るお手伝いができれば嬉しいと思っています。
中小企業さんが多いので、急激な成長は逆に負担になる事もあります。今できる範囲の中で新しい事を提案して少しずつ取り入れることで、緩やかに成長していくことができたらいいですね。デザインは物事をより良くするための手段の一つなので、何か困りごとなどあればぜひ相談いただけたらと思います。

中元 順一朗
株式会社中元本店 代表取締役社長
オキデザイン

クライアント様の実現したい思いをイメージに形づくり、世の中に必要とされる商品、企業の未来に繋がるデザインをクライアント様と一緒に作り上げて行くことを目的にしています。

広島市中区八丁堀3-12 砂原ビル403(パルダ内)
従業員数
1名
創業
2014年
沖 宣行
デザイナー

オキデザインのその他のお仕事

株式会社 八天堂
ブランディング/パッケージデザイン
株式会社 中尾醸造
ブランディング/ウェブデザイン
株式会社 川原食品
通販カタログデザイン