「ともに、つくる」を大切に、企業の前進をお手伝い
ひろしまのデザイナーと企業をつなぐ相談窓口

缶詰地場産業の復活
独自の販路が広がる
パッケージ
事例 のどぐろ旨味めぐり
株式会社シーライフ
水産加工メーカー
Communication Design 絹更月ーキサラギー
グラフィックデザイン

INTERVIEW

自らマーケティングリサーチをして企画を提案

シーライフさんとの出会いは、とある印刷会社さんからの紹介なんです。その印刷会社さんは、お取り寄せサイトも運営されていて、シーライフさんからは干物商品を仕入れていらっしゃいました。
ある日、リーフレットとイメージポスターを相談された印刷会社の社長さんは、このクライアントにはブランディングが必要だと思われたことがきっかけで、私にお声がけいただいたんです。以来、ブランディング〜ディレクション、デザインを担当させていただくことになりました。
その印刷会社さんと一緒に、浜田にあるシーライフさんの本社工場に何度も足を運びましたね。色々ヒアリングさせていただく中で、改良すべき点や今後の方向性などがだんだん見えてきたんですよ。そこで、日本や浜田の水産加工業の現状や将来への課題、魚が食卓に上がる頻度や、魚食に対する世代ごとの意識、好みなどを何度もリサーチしました。そこから導き出した、シーライフさんの強みや独自性をまとめて企画書を提出したんです。競合他社と差別化させるために、アジや剣先イカ、カレイ等も扱うけれど「のどぐろ」に特化した加工品メーカーでPRしていきましょう、という答えにたどり着きました。

「のどぐろ」に特化したブランドを作る

依頼を受けた時点で、商品はすでに一通りあったんですが、パッケージやラベルは浜田市の漁協や水産加工業者で共通仕様のもの。独自のものはありませんでした。そこで、まずパッケージリニューアルから進めました。と同時に、「のどぐろ」に特化したメーカーとして周知を図るべく、ブランドを作ることをご提案しました。当時主力商品は「干物」でしたが、他社と共通仕様のシールのみの外装。これでは、シーライフの干物とわかってもらえない。わかってもらえる目印となるものを作りましょう、と誕生したのが「のどぐろ味録(みろく)」です。シーライフの「のどぐろ」加工品=「のどぐろ味録」と言うブランドラインを浸透させようと考えたんです。

チームを組んで、絹更月が全体のブランディング

シーライフさんとは、直接社長さんとやり取りして進めました。当初は「ブランディングって何?」という印象でいらっしゃいましたが、打ち合わせを重ねていく中で、ブランドづくりの大切さを理解していただきました。
商品やサービスを売るためには、まず着地点を見出し、そこに向けて何が必要でどんなアプローチ方法が適切かを探ることが重要です。他社の真似をして似たようなものを作ったところで、必ずしもそれがシーライフさんの目指す方向性に適しているとは限らないことなどを、時間をかけてお話ししました。
デザイナーへの依頼も初めてだったシーライフさんには、私の担当範囲、仕事の流れや作業内容、見積り価格と項目等、事前説明を重ねて、相談しながら進めました。
間に入られている印刷会社さん、包装資材メーカーさん、撮影ではカメラマンと料理人、魚の絵は広島のイラストレーターに依頼し、チームとして進めています。こうした物件では、デザインのみならず、ネーミングやコピーライト、パッケージコンサルも担当します。同時に進めていたホームページと通販サイトは、ご親戚のWeb制作会社さんが担当されたので、撮影画像やイラスト、文字原稿は絹更月から送って、デザイントーンの全体統一を図りながら進めました。現在、ブログと通販サイトの商品アップは内製化し、社員さんが担当されています。

新たな試みが、新しいヒット商品を

ブランディングを進めていく中、次々と新商品が誕生していきました。
恵まれた漁港を内包している浜田市では、漁業・水産加工業は中核産業。シーライフさんは干物にできない小さな「のどぐろ」の商品開発に特に力を注ぎ、私たちも試作品の段階から一緒に参加しました。
包材選定や封入テスト、試作品の味見をして、チームとしてプロジェクトに関わることは勉強になりますね。そうやってシーライフさんと一緒に取り組んだ中のひとつに、「のどぐろ缶詰」がありました。内容量や缶詰サイズ、味付けをいく通りも変えた試作品を、何度みなさんで食べたことでしょう。発売前、一般消費者からは「のどぐろを缶詰?!」「味が想像できない・・・」など期待できない、といったご意見もありました。しかし、完成品は努力の甲斐あり新しい美味しさ!それを仕掛けるには大きな賭けでした。
中身の見えない缶詰、しかも素材はのどぐろ。写真にすべきか悩みました。しかし、手描きロゴとイラストで今までの缶詰にない素朴感を、と方向性を定めました。缶詰に印刷ではなく、和紙素材のラベルを貼ることで、故郷のぬくもりを感じてもらえる味を表現したかったのです。昨年3月発売。1年で2万個を突破しました。

ブランディングが企業の好循環を導く

ブランディングを進めてからは、卸先や販路も増え、新パッケージに変わると、取引保留になっていたところからも次々と契約が。元々社長さん自ら精力的に販路を広げておられたのですが、その成果もあり、スタートして2年以内で「3倍以上に売り上げが上がった」との嬉しいご報告も!2年目以降、地元や全国メディアからの取材依頼も続き、島根県のふるさと納税好調も手伝って、いつしか、浜田市の中核を担う水産加工品メーカーの一つに急成長されました。
今年は新たな市場を国外に定め、JETRO主催の商談会にも出品。数カ国のバイヤーに、この「のどぐろ缶詰」と干物が紹介されたんです。
シーライフさんの商品が海を渡る日も近いようです。

言葉を重ねることが大切、信じてくださったことが大きかった

「何事も先ずやってみる、常にチャレンジ」という考えの社長さんなので、初めてデザイナーを起用することに対して、悩んでいるとか、迷っているといった印象はなかったですね。逆にわからないことは、すぐに電話して聞いてきてくださいました。
最初の2年間は毎月浜田に通いましたね。時間が足りないところは、電話とメールでフォロー。商品名や商品説明原稿、デザインも包装資材も全て提案を受けてくださいました。言葉を重ねるって大切ですね。密なコミュニケーションのお陰で、円滑に楽しくお仕事できていることも感謝しています。

デザインがいいだけではなく、結果をだす事で一緒に成長していきたい

どのデザイナーさんに頼むかで切り口は千差万別ですよね?やってみないとわからない未知数は、常にあるのが、ブランディングです。きれい、カッコイイ、オシャレだけじゃ、デザインも成り立たないですし、数字として確実に結果が出せなければ、意味がないとも思っています。
投資してくださった限りはそれを取り返し、なおかつ黒字になっていただかなければ、私は役目を全うしていないことになります。関わる以上はより長くお付き合いしていきたいですし、一緒に成長していきたいですね。頼んで良かった、と思っていただける良い関係を作っていく仕事を常に意識して取り組んでいます。

河上 清志
株式会社シーライフ 代表取締役
Communication Design 絹更月

グラフィックデザイナー、ディレクター、プランナー
様々な業種の販促企画、ディレクション・デザインの経験をもとに企業や店舗のブランディング〜各種販促ツールの企画制作までをトータルにご提案します。

広島市安佐南区大塚西六丁目10-1
※部屋番号はお問合せください

MAIL   y_dohi@design-kisaragi.com
WEB
http://facebook.com/designkisaragi
従業員数
1名
創業
2012年
土肥 由城子
ディレクター・デザイナー

Communication Design 絹更月のその他のお仕事

ブランド、店舗のネーミング/ロゴ
グラフィックデザイン
ブランド構築/イメージ撮影構成
ブランディング
商品パッケージ提案
グラフィックデザイン
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