D&DEPARTMENTの神藤秀人さんをお招きしてセミナーを開催しました。
47都道府県に1冊ずつの発刊を目指すトラベルガイド『d design travel』誌の編集長を務める神藤さん。昔からの根強い『d design travel』誌ファンも多く、この度待望の「広島号」が発刊されました。
講演では「ロングライフデザイン」をテーマに、神藤さんが手がけてきたこと、制作する上での考え方や実際に広島を取材する中で見えてきた“広島らしさ”などについてお話しいただきました。
神藤秀人
d design travel / 編集長
2012年より、D&DEPARTMENT PROJECTに参加。プロジェクトの一つである「d design travel」誌の編集・執筆・写真・広告営業など制作の全般を担当する。
「ロングライフデザイン」とは見た目の良さだけではなく、物の作られ方や売られ方などのデザインを取り巻く環境が揃ってこそ生まれる「長く作られ、長く使われ続けるもの」を指し、好みとは関係なく、使い続けられているものは、必然的に「いいデザインである」とのこと。
d design travelでは、そんな「ロングライフデザイン」の視点からツアーの開催やガイドブックの制作を行い、本当に大切な『その土地らしさ』を発信しています。
ガイドブックの制作にあたり「本当に使用したいか?」という視点を持つために、なんと取材中に訪れるお店などは自費で利用されているそう。また、感動しないものは取り上げない、ライターは雇わず自分の言葉で綴ることなど、ご自身の感じたことをありのままに伝えることを、取材・編集する上で大切にされているといいます。
取材対象の条件は「その土地らしいこと」「デザインの工夫があること」など全部で5つあり、条件が揃った観光地やカフェ等が22か所取材されてます。
広島県は「平和記念公園」はじめ、「厳島神社」、「広島アンデルセン」、福山市にある「iti SETOUCHI」などが紹介されています。
神藤さんが今回広島を取材し、感じた“広島らしさ”は、「人が温かいこと。他県の人を受け入れる気質があり、人と人が繋がろうとしていること。」そして意外な視点で「海よりも川がよく見えること。」も広島ならではとのことでした。
質疑応答でもたくさんの質問や感想が飛び交い、大変貴重なお話を伺うことができました。
と、つくるを運営する広島市産業振興センターではデザインマネジメントセミナーはじめ、年3回程度のセミナーを開催しています。セミナー情報については、当サイトやフェイスブックページで随時お知らせします。