「と、つくる」は広島市のデザイン産業振興を目的に、デザイナーと企業の間をつなぐ窓口です。
この度、県東部にある福山や尾道を中心とした備後エリアでも、デザイナーや企業をサポートする「GOOD TASTE MARKET」という取り組みが始まるそうです。2023年6月2日のキックオフイベントでは、広島市で実施してきた取り組みを振り返りお話しする機会をいただきました。その登壇風景とレポートです。
主催の備後デザインサロンさんと備後地域地場産業振興センターさんが考える未来と、私たちの7年間の取り組みが近いと感じていただけたことで実現したセミナーかと思っています。
iti setouchiさんのコワーキングスペースtovioで開催しました。
会場に多くのデザイナーや製造メーカーが集まり大盛況!
そして会場もオシャレ!
商品をつくり、使い手へ届けるまでを考え、得意分野を越境したチームでのものづくりを目指す「GOOD TASTE MARKET」のコンセプトが、「と、つくる」を立ち上げた目的と近いのもあり登壇のお話を頂くこととなりました。(同士が増えるようでうれしいです!)
ものづくりが得意な製造メーカーや、使い手の視点から課題を検討できるデザイナー。
得意分野が混ざり合うことで備後エリアから新しい商品が生まれる熱気が充満する会でした。
これから9月のマルシェに向け、企業とデザイナーが組んで商品開発やブラッシュアップを行うとのこと。商品開発から製造が得意な方も、販路や販売が得意な方も、宣伝や店頭ディスプレイから購入意欲を高めることが得意なデザイナーも、得意なことを持ち寄ってチームでゴールへ向かってもらう企画のようです。
私たちが「と、つくる」を作る前、デザイン支援室のデザイン技師が依頼されたデザインを行っていましたが、できることもサポート件数もニーズに追いつかない現状にもどかしさを感じていました。
そこで、デザイナーと企業をつなぐ窓口「と、つくる」を作り、デザイナーの特徴を把握した仲介窓口が機能する事業に発展しました。
窓口となる職員にデザインの専門的な知見がありつつも、公的機関という中立な立場で運営を行っています。
窓口が機能することで、予算感のズレや感覚の不一致などが減り、広島広域都市圏では商品開発やブランディングの成功率が向上しています。
女性主体で頑張っている牡蠣水産事業で、1次生産者の発信が大きく変化した「矢野水産」やネイリストが情熱を絶やさずに完成させたウォータータンク「QAMAR」など企業とデザイナーの間を取り持ってきた田中の視点から、具体的な例も紹介させていただきました。
登壇では広島市での取り組みをお話させていただいたのですが、備後エリアとでは、また状況も違います。
岡山に隣接していることやデザインニーズの飽和率なども違いますし、製造業の発展している分野も違い、備後エリアだからこそ取り組める事業がうまれ、育っていくことを願い締めくくりとさせていただきました。
そして「広島市産業振興センター」も備後と連携していけたらと思っています。
2023年6月20日締め切りの「GOOD TASTE MARKET」への参加については、備後エリア外のデザイナーや製造業の方も参加可能となっているとのこと。9月16日のマルシェ出展に向けて参加してみたいデザイナーや企業の募集がはじまりましたので、興味がある方はいかがでしょう!「と、つくる」でのデザイン支援とはまた違った取り組みです。
6/2 キックオフ
6/20 応募締切
7/14 ブラッシュアップミーティング
8/18 ブラッシュアップミーティング
9/16 グッドテイストマーケット出展
・備後内外のデザイナーも(広島市広域都市圏のデザイナーも!)
・備後内外の製造業・メーカーも(広島市広域都市圏の企業も!)
※結局パッションがあれば幅広く参加OK!だそうです。
備後デザインサロン
備後地域地場産業振興センター
メール b.design.salon@gmail.com
備後デザインサロン お問い合わせフォーム
備後デザインサロン instagram DM