企業をつなぐ相談窓口
ひろしまのデザイナーと
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情報を整理し
技術を直感的に伝える
営業ツールのデザイン
事例 会社案内パンフレット
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INTERVIEW
代理店が繋いでくれた会社案内の制作
新川センサテクノロジさんとのお仕事は、代理店である株式会社ザメディアジョンさんからの紹介で始まりました。ザメディアジョンさんは出版メディア関連の広告代理店で、これまでも出版物関連のデザインや学校案内制作など色々一緒にお仕事をさせてもらっている関係です。今回、新川センサテクノロジさんから会社案内を作りたいというご依頼があるとのことで、プロジェクトのマネージメントはザメディアジョンさん、デザインは僕の方で担当させていただくことになりました。
クライアントの社内チームとの共同作業
新川センサテクノロジさんはセンシング技術を軸とした製品の開発・設計・製造・振動に関する教育訓練などをされている会社。物の厚さ・位置の変化・振動などを測り、状態を監視する事業なので、一般的には何をやっている会社なのか、分かりにくいんです。事業を分かりやすくお客様に伝えるツールが欲しいというのが一番のご要望でした。元々会社案内はあったそうなのですが、今回新たに作ろうという流れになったそうです。作るにあたり、会社案内制作チームとして各部署を代表する若手5人が集められて、ザメディアジョンさんと僕との共同作業が始まりました。
会社案内を作る上での課題とターゲットを定める
課題としては、何をする会社か分かりにくいとのことだったので、まずは事業内容を分かりやすく伝えるものにしましょうとプレゼン資料を作成してご提案しました。その中で、共通認識として、専門知識がない人でも理解できるものであること、情報を入れすぎないようにすること、営業の人に持っていってもらえるもの、という3点を合意の上で決めました。会社案内を配るターゲットとしては、一般の方ではなく顧客になりえる企業の方で、センシング技術になじみがない人と特定しました。技術になじみがない人に伝えるには、専門用語を使わずにシンプルな表現で、できるだけ一般的な言葉を使って作るという方向性が見えてきました。
チームで詰めていったストーリーのあるページ構成
制作の条件として、A4サイズで表紙裏表紙込みで8ページの冊子ということは指定されていました。少ないページ数で伝えるにはストーリーが大切です。はじめに、センシング技術がどこでどう使われているか、親しみやすいイラストで伝えました。中のページでは、お客様の課題に対してどういう風にセンサでお手伝いができるか図解で示しています。このあたりはチームの皆さんと結構やり取りを重ねて詰めていきましたね。最後は社員の顔を出すことで会社としての思いを伝え、信頼していただける企業であることを感じられる構成にしています。
直感的に技術が伝わる、センサの会社ならではの仕掛け
今回の目的の一つとして、営業の人が持っていくツールということだったので、何か掴みになる会社案内になればいいなと、シールの仕掛けを考えました。表紙に3種の厚みのシールを張り付けて、お客様に疑問を投げかける形でシールの厚みを問うクイズのようなものです。人が触るだけでは分からないようなことでも、センシング技術を使うことですぐに測れるのは新川センサさんならでは。技術に対しての堅苦しい説明がなくても、直感的に分かっていただける仕掛けは、営業さんにも評判が良いと聞きます。今回、デザイン的に特別なことはしていませんが、この仕掛けがあることで、分かりやすく伝えるという目的を果たせる、役に立つデザインになったと思います。
情報量のバランスをチューニングする
完成した会社案内は、当初の目的である、知識がない人にも会社のことを分かりやすく伝えられるものになりました。ここまで来るのに何回も打ち合わせを重ねましたが、そのたびに技術的な話を含む提案が出てくるんです。チームの方の熱意があるからこそなのですが、この情報をかみ砕いてチューニングする作業は大変でしたね。ついつい、あれもこれもと情報を入れたくなってしまいがちなのですが、そうすると分かりにくくなる。最初にメンバー全員で決めた共通認識があったから、ブレずに目的を果たせるものになったと思います。営業や採用の時に、まず興味をもってもらい、あとにつながるツールとして期待以上のものになったと喜ばれているので、僕としても嬉しく思っています。
チームでも、一人でも、クリエイティブワークでチャレンジしていく
元々は広告代理店でデザイナーとして勤めていましたが、2006年から独立して早16年たちました。こういった会社案内や学校案内などのお仕事をはじめ、出版関係の冊子のエディトリアルデザインの仕事、テレビ局の番組告知のポスターや新聞広告、SNS広告関連一式など、代理店や直受け問わず、幅広くお仕事させていただいています。今回もザメディアジョンさんという代理店さんの案件ですが、お客様と直接話をして進められるので、お客様も自分も思いが伝わりやすいですよね。今後もそういった直接話ができるお仕事が増えるといいなと思います。
基本的には小さい頃から図工の時間など、作ることが好きなタイプ。最近は水彩画も勉強して描いてみたり、それを画集に仕立てたりもしています。写真撮影もコピーライティングもできることなら自分でやるのが楽しいと感じるタイプ。今後も色んな分野にチャレンジしていきたいですね。
このインタビューに
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企業案内、学校案内、パッケージ、ロゴ、webサイト、SNS広告など広告全般の制作をしています。
お客様との話し合いを大切に、「なぜ、それを作るのか」お客様の目的を明確にし、目的を達成するためのデザインを行います。
広島市中区江波東１丁目16-31
- URL
- https://satoh-design.jp/
- 従業員
- 2名
- 創業
- 2006年
