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高級ミカンの
販路を広げる
ジュースの製品化
事例 石積みかん
石積みかん部会
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INTERVIEW

高級みかんジュースを世に出すためのお手伝い

大崎上島などの、とびしま海道にあるみかん農家さんが、今年の出来がどうったかとか、どんな品種を育てているかなどを話したりする勉強会的な集まりがあるんです。そこである農家の方が、「石積みかんが今年は10周年だけど、認知度が全然ないからジュースを作って広めたいね」というアイディアを出されました。石積みかんというのは、みかんの中でも特殊で、生産量もとれる時期も非常に限られているから値段も高いんですよね。出荷する、というだけでニュースになるようなものなので、甘みと酸味のバランスが非常に良い、ある意味貴重なみかんなんです。水はけのよい、石のだんだん畑で作られているので石積みかんという名前がついているそうです。
そのみかんを使って作るジュースなので、価格も2000円程度で考えられていて、それだとみかんジュース史上最も高価な商品になる。売るためにはちゃんとしたパッケージがいるのでは?ということで、農家さんのつながりで私にパッケージデザインをしてほしという依頼をいただきました。

当初難しかった農家さんとのやり取り

農家さんが直接デザイナーに依頼して仕事をするという事は初めての事だったようで、初めてお会いした時は本当に緊張されていました。農家さんからすると、デザイナーって、なんかおしゃれな、近寄ってはいけない、別世界の人達のように思われていたみたいです(笑)。
そういう意識もあったのか、最初打ち合わせに伺った時など、全然打ち解けられなかったんですよね。「特徴はどうなんですか?」と聞くと、「おいしいですよ」で会話が止まってしまったり、糖度の話ばかりになってしまって、なかなか聞きたいことにたどり着けませんでした。

農家さんのフィールドに入っていくことで、本質を知る

私自身、みかんの取り方すら知らなかったので、島に行って1日みかん農家さんになりました。カゴを持って滑車に乗って上がり、みかんをとる体験をさせてもらいました。
事務所の中ではなく、みかん畑で話をすると、日陰と日向で味が違うとか、一つの木からできるみかんでも場所によって味が違うこととかすごく説明してくださって。事務所ではまったく弾まなかった話が、みかん畑ではすごく打ち解けていきました。いろんな品種があるので、その場でまな板と絞り器を持って行って、ジュースを作って飲み比べもしました。
そこで一緒に過ごしていると、石積みの話をどんどんしてくださって、やっとそこで石積みの本質を聞くことができました。その時、農家さんが思っている大事な情報と、デザイナーが必要としている情報が全然違うことに気が付きました。

作り手にとって当たり前な事は、普通の人にとってはすごい事

「石積みかんは、空の太陽と、海の反射の太陽、石の反射の太陽の光で育つんですよ」というような、農家さんにとっては当たり前な、何気ない一言がデザイナーにとってはものすごく重要な情報なんですよね。こういう話が聞きたかった!という話が次々と出てきて、最初の意思疎通ができてなかった時が懐かしくなる位、デザインをしていく上でイメージとなるような、たくさんの貴重な話をしてくださいました。
他のお客様の依頼でも、工場見学とか現場に行くと、向こうが普通だと思っていることが、こちらからすると「えっ、これすごい!」ということがあって、そういう感覚の違いはよくありますね。一般の人が見た時の重要な部分が、作る側からすると当たり前なことになりすぎている、ということはよくあります。

印象的なロゴができるまで

コンセプトが石積みかんの認知度を上げたい、という事だったので、名前を憶えてもらうためにまずは商品名を考えていきました。本当の名前は「無添加石積みかん果汁ストレート100%」という長い名前なのですが、わかりやすく率直に「石積みかん」で行きましょうとなりました。
ロゴ自体はアイキャッチな物にした方が、パッと見たインパクトが強いし覚えてもらいやすいので、石のだんだん畑を思い出して、石を積んだ感じの物を考えていきました。石石というロゴを提案した際に、農家さんから「筆書き風がいい」という要望が出て、自分的にはちょっと迷いがあったので、農家さんのイメージと自分のイメージを比較したものを提案しました。
棚に並んだ時のイメージを見せたりする事で、私のデザインを理解してくださって、最終的には筆文字という意見も少し汲みつつ、このロゴデザインに決定しました。
一般的に見ても高価なジュースになるので、実際のラベルに関しては、高級感を出した方がいいと思っていました。中身の良さを伝えるためのパッケージの重要性は結構強く伝えましたね。価格に対してパッケージにかける予算をこの位かけましょう、ということで高級感のある箔押しで表現しています。

作り手である農家さんが直接販売して、販路を広げていく試み

みかん農家さんにとって、デザイナーを起用するということも、営業活動をするということもすべてが初めてのことだったのではないかと思います。これまで直接商品を販売されたことがないので販路が全くない状態でした。それでも、ホテルや高級スーパーといった所にターゲットを絞り、試飲してもらうことで美味しさを伝えながら、農家さん自身がんばって営業されていて、今では販路も広がってきて売り上げも少しずつ伸びている所です。
パッケージを良くする、ということも大切なのですが、やはり中身がちゃんとこだわりのあるものでなければ絶対売れないですよね。パッと見が良くても、中身が美味しくないと売上に繋がらない。そういう意味でこの商品は自信をもって販売できるものなので、色々な面で今後の展開が楽しみです。

コミュニケーションをたくさんとって、まずは良い関係づくりから

私が仕事を請ける際はコミュニケーションを大切にしています。私の中でクライアントとはお見合いだと思っていて、2人の気が合えば「子供=商品」を作りましょうというような共同作業をする関係づくりをしていきたいです。お互いが理解しあって進めないとスムーズに進まないので、私があなたの会社の一員ですという位、企業の話を聞かせてほしいですね。
私は会社で働く従業員さんの思っていることや悩み、感覚も色々きいて進めたいので会社にも積極的に伺って話をすることで、仲良くなる努力をします。そこで感覚があえばその後もスムーズに進みますね。
そこからお互いに商品を考えていく過程になりますが、私だけが考えるのではなく、社長さんや従業員さんを含め納得のいくものを一緒に作っていきましょうというスタンスで取り組みます。自分はいいと思っていても実際に売る時に難しい、というような感覚は現場の人でないとわからない。皆さんの意見を聞いた上で作り上げる空気感を大切にしています。
そうする事で社員さんも商品に対しての愛情がわくので売る時の気持ちも変わってきますよね。
今後もパッケージデザインは自分の主軸としてやっていきたいと思っています。食べることが大好きなので、食品関係のお仕事にも積極的にチャレンジしていきたいです。

ひねくれデザイン

グラフィックデザイン、パッケージデザイン、プロダクトデザインなど作ります。
一緒に考え、力を合わせて大切なモノを作りあげていけたらいいなと思います。

広島市西区横川町3-4-13駱駝カフェ3F
TEL
0823-71-6657
0823-71-6657
FAX
0823-71-6657
WEB
http://hiro.webcrow.jp
従業員数
1名
創業
2012年
広本 理絵
アートディレクター・デザイナー

ひねくれデザインのその他のお仕事

れもんカレー
パッケージデザイン
爪やすり「かちダルマ」
プロダクトデザイン
お土産「お好み焼き」
パッケージデザイン
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