「ともに、つくる」を大切に、企業の前進をお手伝い
ひろしまのデザイナーと企業をつなぐ相談窓口

082-242-4170
ビジョンを共有し
空気感を感じ取れる
ウェブサイト
事例 源空寺ほいくえん
源空寺保育園
福祉事業
飛企画
ウェブデザイン

INTERVIEW

子育てを通して、島を活性化する

知り合いの会社さん経由で、周防大島の保育園と子育て支援センターのウェブサイトを作ってほしいと相談をうけたのが、源空寺保育園さんとの出会いでした。保育園だけではなく、支援センターのサイトも合わせてというところから、園児獲得だけが目的の話ではないのかなと感じ、お話を伺いに行きました。余談ですが、周防大島は個人的にも住みたいくらい好きな場所なんです。島へかかる橋を渡った途端に変わる空気感や、青い空と海もすごくいいんですよ。
最初のヒアリングで珠山園長先生から、子育てから地方創生に注力して島を活性化させたいという思いを伺いました。お話しする中で、会社だけの利ではなくて、地域だったり色んなところを含めての活動がリンクしている部分に自分自身がとても共感できたんです。すぐに、一緒にお仕事させてもらいたいと思い、提案をさせていただきました。

明確な視野や考え方を、ストレートに伝える

僕らの仕事のやり方は、いきなり制作するのではなくて、お客様の歴史なりあるべき姿なりを紐解き、在り方を明確に再定義してから、必要なものをデザインするというやり方です。今回の源空寺保育園に関しては、その一番大切な核心の部分をすでに園長先生がお持ちだったんです。保育園のビジョンや、保育過程の内容はもちろん明確でしたし、サイトを作ってどうしたいのか、何を望まれているのかという問いに対する答えも持っていらした。正直、僕らが整理整頓する必要がなかったんです(笑)。
だから、後はターゲットである子育て世代のパパママが、サイトを一瞬パッと見た時に直感的に好きと思ってもらえればいいと。そうして入り口を柔らかくして、詳細を深く知りたい人にはきちんとPDF等で資料がでるようにして、疑問に対する答えははっきりと見せています。

保育園ぽくないサイトである理由と、ロゴマークに込めた思い

一般的に、保育園や幼稚園のサイトはイラストを多用して、ガチャガチャ楽しそうな雰囲気で作るパターンが多いんです。自分たちも最初はその方向だと思っていました。でも、島の写真を見せてもらって気づいたのが、緑豊かな自然と、青くてきれいな海がここには普通にあるということ。その普通が他の園とは違う、一番の特徴でもあるんですよね。なのでサイトには、このすばらしい環境を邪魔しないように、あえて他の色を入れずに真っ白にしようと決めました。その中にポッと目につくシンボルマークとしてロゴを制作しました。

ロゴはあまり抽象的だと補足説明を書かないと分からなくなるので、パッと見て伝わるように「青い海と空に囲まれた島の中にある保育園」をイラストで表現しました。全体のモチーフは仏教の象徴の一つである蓮のつぼみです。つぼみは、いろんな経験を蓄えて大人への花を咲かせるまでの子供の成長過程も表しています。園長が言われていた思いをこのロゴマークに込めています。

日常をありのままに伝えることが一番の効果に

制作の際にお話ししたのが、「日常の見える化をしましょう」ということでした。最近ではプライバシーの観点から子供の顔出しがNGの風潮です。でも源空寺保育園のサイトは、生き生きとした元気な子供たちの表情がたくさん出ています。それは園長がきちんと使用目的とゴールを親御さんに説明して、理解してもらっているからです。島全体・町全体で子供を育てるという観点で、目的を共有しているからこそ園の日常を掲載できて、園の良さが伝わって、思っていた以上の効果につながったんだと思います。

落ち着いた園の空気感を伝える写真

使用している写真は園児の保護者の中にたまたまプロカメラマンがいらっしゃって、その方にお願いして撮影してもらいました。日常を自然に切り取って写されているのは、保護者だからこそだと思います。そして、特筆すべきなのは、写真のトーンが全体的に暗めであること。園舎自体が使い込んだ木の床だったりするところもあるのですが、落ち着きがあって、薄暗いけれど気持ちがいいという感じなんです。普通の保育園だとピカピカまぶしく元気な写真が多い中、源空寺保育園の落ち着いた空間の中にある温かさが伝わる暗めの写真が、すごく雰囲気がいいんですよね。
サイトのトップ写真は、大自然の中にある園舎の風景と、園内で穏やかに遊んでいる空気感の伝わる暗めのカットを交互に出すことで、一般的な保育園のそれとは全く違うアプローチになっています。暗い=さみしいではなくて、自然な落ち着きを表現できています。

求めている成果に対して、効果的な見せ方で着実にアプローチ

制作したロゴやサイトを園長先生にとても気に入ってもらえていて、僕たちも嬉しく思っています。保育園での日々の出来事の更新もきちんとしてくださり、保護者の方もよく見られているようです。
実際に閲覧数もあがって、集客にもつながっているようです。デザインという切り口で制作をしているので、デザイン参考サイト(※)に投稿したり、デザインコンペに提出したりもしていて、その結果色々なところからもサイトを見に来てもらっています。当然、域外からのアクセスも増えてくるのですが、島での子育てに興味がある人や移住を考えている人に見てもらった時、その人に共感してもらえるメッセージを伝えることができれば、思いもよらない道筋で新たな出会いや機会につながったりもします。最終的なゴールは若い人に周防大島のことを知ってもらい、移住してもらうことなのですが、知ってもらうという分母は確実に広がっていると思います。

※デザイン参考サイト

デザイナーが制作したサイトを紹介しているサイトのこと。

悠々とした未来につながる“今”をデザインする

飛企画では、今回の事例のような、地域や社会に貢献できるような仕事が性に合っていると感じます。時代の流れも、CSR(※)からCSV(※)の観点に移り変わってきているように、自分たちの事業を通じて、世の中をよくしていくという考え方が全体的に強まっていますよね。そのような感覚をもって、経済・環境・社会的バランスを意識した活動・取組みをされている会社さんのサポートをさせていただきたいですね。
最近では、周年事業絡みの提案もしています。周年というタイミングで、これまでの感謝と、これからの意思表明ができるんです。いつもは日々の業務に追われてなかなか新しいことに取組むのは難しくても、これをきっかけに、現状の活動や表現を見直したり、自社の資産をこれからの時代にフィットする形にリブランディングしてもいいかもしれない。その過程で得る“気づき”は必ず大きな財産になります。そういう切り替えのタイミングに合わせて自分たちが入ることで、企業さんの在り方を明確にして、地域社会と共感共鳴させながら、求心力を高めるお手伝いをしていきたいと思っています。

※CSR(企業の社会的責任)

企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的に社会に貢献する責任のこと。

※CSV(共通価値の創造)
世の中の社会課題に目を向け、企業がそれを本業で解決することで、事業機会を生み出し、自社の成長につなげていこうという考え方。

珠山 信孝
源空寺保育園 園長
飛企画

あり方を地域社会へ浸透・共鳴させるために、CI/VI(デザイン、メッセージ)、ブランディング、WEBマーケティング、ブランド・マネジメントをワンストップで。

広島市東区福田1-672-1 原野ビル203
TEL
082-899-8522
082-899-8522
WEB
https://www.tobi-kikaku.jp/
従業員数
3名
創業
2009年
赤松 健次
三上 ユキコ
松本 幸絵

飛企画のその他のお仕事

広島記念病院
ブランディング
徳岡伝統建築研究所
ブランディング
FOSSETTE
ブランディング