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システム会社の
ハードへの事業拡大
新しい医療機器
事例 鑑 AKIRA (Mobile Motion Visualizer)
株式会社システムフレンド
システム開発
dise DESIGN STUDIO
プロダクトデザイン

INTERVIEW

医療機器システムの販路を広げる、ハードウェアブラッシュアップ

依頼されたのは、システムフレンドさんが作られているシステムの筺体のデザインです。製品自体はリハビリの効果を測定できる「鑑AKIRA(あきら)」という名前の医療機器で、3次元動作データがとれる赤外線センサーと、パソコン、それを映し出すディスプレイが収納できる箱型の筺体です。
すでにシステムフレンドさんとシンクタンクさん2社で設計製造されていて販売実績もあり、実際に医療現場でも使用されていたのですが、その筺体のデザインをもっとしっかりと作りこんで、ブラッシュアップして販路を広げていきたいということで声をかけていただき、3社協業という形でプロジェクトがスタートしました。

実際にすでに売られているものがあったので、見たこともない、売れたこともないものをデザインするよりはデザインしやすかったですね。それをみながら、どういう風に改良していきたいか、要望をヒアリングしていきました。コスト的な面で、専用金型を使わずに量産できること、製造を手掛けられるシンクタンクさんが技術的に得意な板金曲げ加工やレーザー抜き加工は使えるなどの量産条件を考えながらデザインを進めていきました。

筺体に乗せた時の一体感を意識したデザイン

新しい販路として、フィットネスクラブなどの病院以外の場所も視野に入れられていたので、そういう場所に置いても調和の取れるような、洗練された雰囲気で、使う人の意識的ノイズにならないようなデザインは意識しましたね。筺体に乗せるものに、キネクトという赤外線センサーがあるのですが、これが目立ってしまうとあまりカッコよくないというか、患者さんが身構えてしまう気がしたんですね。今回はフラットに筐体と向かい合う事を促す、そんな見せ方にしたかったんです。しかし、キネクトのセンサー読み取り部分が隠れてしまうと機能しない。そこで、キネクトが出ていても鑑AKIRAの一部に見えるような一体化したデザインにしました。
側面のパネルは透明のアクリルで、内面のみキネクトと同じブラックを塗装しています。筐体自体は、メインはブラック、ポイントに金属を使っていますが販路によってはアクリルの塗装色を変える事でカスタマイズが可能になっています。また、輸送のコスト面も考慮して、筺体の中にパソコンやキネクトを入れて送ることができる設計です。

ユーザーの気持ちになってデザインする

このシステムは医療機器なので、最初は知識がないとデザインするのが難しいかなと身構えていました。でも、このシステムを作られているシステムフレンドさんが、ものすごく丁寧に説明してくださって。実際にシステムの事を誰よりもわかっている方々が色々検証をして、痛い目にもあって、たくさんのノウハウを蓄積されていたんです。だから、自分はこの機器で測られるユーザーの気持ちになって考えてみました。
今回の主役はこの筺体やシステムではなく、実際に使ってくれるユーザーである患者さんなんですよね。どうしても筐体自体が大きいので置いているだけでも存在感や圧迫感があるんです。そこを、なるべく使う人がリラックスした状態でストレスなく使えるように、静寂であったり、なるべくノイズを減らすようにして、動く人の妨げにならないものを意識しました。

これまでの固定概念を取り払って考える

病院に設置するものだからカラーはホワイトやパステル。カタチは丸く。そんな固定概念もありますが、医療機器で、なにかよくわからない機械という見せ方ではなくて、リビングに置いてあるインテリアの一つのようなものの方が、ユーザーは機械を意識せずにリラックスできるのではないか。固定概念を取り払って、ユーザー目線でデザインを提案し、システムフレンドさんも納得してこのデザインで首を縦に振ってくださいました。

デザインするものの根本の部分を見つけ出す

システムフレンドさんはシステムをつくる会社ですので、これまでプロダクト商品を世に出した経験が多くありませんでした。デザインをする上で、システムのあるべき姿や、どんなコンセプトで作っているか等のお話しをしていく中で、システムフレンドさんのプロダクト自体の根本の部分を見つけていきました。「システムの機能を最大限活用するために、本質的なやさしさを持ってユーザーの五感とつながる。」それが何事においても、例えば次の商品を出すにしても、ベースになるものですよね。ここは、作ったというより、一緒に見つけていったというイメージです。そして方向性を一緒に考えてからのデザインという順序で製品ができあがったので、試作段階に入ってからのデザインの大幅な変更はなくスムーズに仕上がりました。

生み出すのは企業、自分はそれを手伝う産婆のような存在

デザインをする上で心掛けている事は、デザイナーである自身のエゴになってはいけないということ。制限の中で、どれだけ特徴を出していくか、立体ととらえられるようにするかは意識しています。また、自分だけが作ったり生みだしたりしている意識ではなくて、発見することが仕事だと思っています。
よく言っているのが、自分は産婆さんに近いということ。もちろんデザイナーとしてクリエイティブを担当しますが、痛い思いをして生むのはクライアントである会社さんでもあります。
社会から可愛がられる子供が、生まれやすい環境を整備すること、それが自分の仕事の大切な部分だと思います。

外部のデザイナーを入れることのメリット

自身の仕事としては、プロダクトがメインですが、グラフィックやブランディング、また、デザインで地域を活性化していくソーシャルデザインも行っています。今後も、お客様の事業領域、デザイン領域の拡大ができるような活動ができたらと思っています。年間で契約させていただく事も多いですね。外のデザイナーを入れることで、違う視点の意見を取り入れることは企業にとってもメリットだと思います。デザインをよりよく変えることで、利益ももちろんついてくるものだと思いますが、自分たちが売っている商品に誇りが持てて、もっと会社が好きになったりと、利益以外の部分にも良い効果がでてくるメリットもあるので、ぜひデザインを取り入れてみてほしいですね。

東 有明
株式会社システムフレンド
dise DESIGN STUDIO
ダイスデザインスタジオ

「ドキドキできてスラスラ使える」そんなプロダクトデザインを中心に、グラフィック・ブランディング・ソーシャルなどへの、デザイン領域の拡大もお手伝いしています。

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TEL
082-275-5113
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WEB
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従業員数
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創業
2008年
中道 大介
代表

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